ネットワーク設定ページでは、ネットワーク内部の大部分を確認することができます。そして、必要に応じて、特別な設定を必要とするデバイスの設定や、接続問題に関するトラブルシューティングの際に調整することができます。
ネットワーク設定のページは4つのセクションに分かれています: [インターネット]、[ネットワークサービス]、[ワイヤレス]、[インテグレーション]です。各セクションには、ネットワークのパフォーマンスや、ネットワークの動作に関する設定の変更などの複数のオプションがあります。各セクションの説明と、それらに関連する利用可能なオプションは以下のとおりです。
インターネット
[インターネット]セクションでは、ネットワークのインターネットへの接続方法に関連するすべての情報と設定が確認できます。実際これは、ISP(インターネットサービスプロバイダー)に関連するので、ローカルレベルでも、より高範囲なネットワークでも、IPアドレスがどのように処理されるかを示しています。
WAN IPアドレス
WAN IPアドレスとは、eeroが接続しているモデムまたはMRCから取得したIPアドレスのことです。これは通常、[ゲートウェイIPアドレス]と呼ばれます。eeroがモデムに直接接続されている状況では、IPアドレスは公開されますが、アドレスの状況は異なる場合があります。eeroがMRCか、すでにDHCPを処理している別のルーターに接続されている場合は、WAN IPアドレスは非公開となり、通常上位のルーターが提供するIP範囲と一致します。
IPv6
IPv6は、より広範なアドレスをサポートし、新しいデバイスで動作するように設計されたIPプロトコルの新しいバージョンで、「オフ」と「オン」に切り替えることができます。IPv6を有効にすると、セキュリティと高度な接続機能が強化され、IPv6を無効にすると、ネットワーク全体の互換性が向上します。IPv6に関する詳細は、「eeroはIPv6に対応していますか?」をご確認ください。
注:IPv6を有効/無効にするには、ネットワークを再起動してください。
ISP設定
[ISP設定]タブには、ネットワークがISPとどのように通信するかを指示する設定リストが含まれています。基本的にeeroがインターネットに接続するためにISPから特定の追加条件がある場合、ここでそれらの設定について確認できます。オプションは以下の通りです:
- 固定IP
- VLANタギング
- PPPoE
これらの各オプションは、セットアップ中、またはセットアップ後にアプリのISP設定ページを表示することで設定できます。各設定の詳細と設定方法については、「インターネットサービスプロバイダー(ISP)の設定」をご確認ください。
ネットワークサービス
ネットワークサービスのセクションは、ネットワーク設定の内でメインとなる項目で、ネットワークで一般的に調整される重要な項目が多く存在します。これらの設定の変更を適用するには、ネットワークの再起動を必要とするため、ネットワークの調整を行う際は、この点にご留意ください。
DHCPとNAT
ここでは、ネットワークのDHCP範囲の確認や変更ができます。DHCP範囲は、ネットワークが接続しているデバイスに提供するIPアドレスの数値範囲に影響します。これは、eeroのデフォルトDHCPの問題により、デバイスがネットワークに接続できない場合に役立つ可能性があります。さらに、ネットワークのNATタイプを確認や設定もでき、自動(eeroによる規定)、カスタム(ユーザーによる規定)、またはブリッジ(NATを無効にし、代わりに上位のルーターに処理してもらう)の間で切り替えることも可能です。
予約とポート転送
こちらでは、eeroネットワーク上のデバイスに IP予約とポート転送のルールを割り当てることができます。ポート転送は、単一のクライアント用にインターネットポートを手動で開き、トラフィックをその機器に直接通過させることができます。例えば、X.X.X.XのIPアドレスを持つノート型パソコンでFTPサーバーを実行したい場合、eeroを介してそのIPアドレスにTCPトラフィックを誘導する、ポート21でポート転送を作成できます。予約とポート転送の詳細情報は、「ポート転送の設定方法を教えてください」をご確認ください。
DNS
ネットワークのDNSは、IPアドレスをウェブURLに変換するために使用されるサーバーで、ネットワーク上のデバイスがウェブサイトやサービスにアクセスする能力を管理します。DNS機能を使用して、ISPのデフォルトDNS、または独自のカスタム定義のDNS設定を切り替えることができます。DNSの詳細とカスタムDNSサーバーの割り当て方法については、「eeroを使用したカスタムDNSサーバーのセットアップ」をご確認ください。
注:高度セキュリティを有効にしているeero Plusの加入者は、DNS設定を調整するために、この機能を無効にする必要があります。また、DNSを変更するとネットワークが再起動します。
ダイナミックDNS
eero Plusの加入者は、ネットワーク上で通常調整可能な標準DNS設定に加え、ネットワーク上でダイナミックDNS (DDNS) を有効/無効にするオプションもあります。動的に割り当てられたIPアドレスが時間とともに変更されたとしても、DDNSは、ユーザーへネットワーク上のデバイスへのリモートアクセスを可能にします。DDNSの詳細とeero Plus対応のネットワークでの使用方法については、「DDNSとは何ですか?」をご確認ください。
UPnP
UPnPはUniversal Plug 'n Playの略で、ルーター上でポートを手動で開かずに、デバイスが特定の必要なポートに接続できるようにする接続機能です。これは、ゲーム機やサービス、メディアストリーマーや同様のデバイスに最も一般的に使用されています。このオプションはデフォルトで有効になっていますが、必要に応じて機能のオン/オフを切り替えることで無効にできます。
スマートキュー管理
スマートキュー管理 (SQM)は、Wi-Fi通信のキューイング方法(優先度に応じてパケットの送信順を帰る仕組み)を設計し、待ち時間を短縮して、特定のデバイスが使用する帯域幅の量を制限する機能です。通信量の多いネットワークでは、音声、ビデオ通話、オンラインゲームの品質を向上させることができます。SQMは、高帯域幅と低遅延を必要とするWi-Fiアクティビティで最も大きな違いを発揮します。会議やゲームの為に最適化にすることで、すべてのデバイスが帯域幅にアクセスできるようになりますが、スピードテストをしている時は、特定のデバイスでパフォーマンスが低下する可能性があります。その場合はアプリからこの機能のオン/オフを切り替えることができます。
ワイヤレス
[ワイヤレス]セクションには、以前ベータテストで提供された、いくつかの機能がありますが、現在は完全に機能しています。これらの機能には、クライアントステアリングとWPA3が含まれ、Thread機能はアプリ内の以前の場所からここに配置されました。
クライアントステアリング
多くのデバイスはデュアルバンド対応で、2.4GHzと5GHzの両方をサポートしています。通常、5 GHzは混雑しにくく、より高性能です。クライアントステアリングは、デバイスが以前に2.4GHzと5GHzの両方で見られたかどうか判断し、見られていた場合は、長期的なデバイスパフォーマンスを向上させるために5GHzへの「ステアリング」を試みます。ネットワークとの互換性を向上させるために、必要に応じてアプリでこの機能のオン/オフを切り替えることができます。
注:クライアントステアリングは、デバイスが5GHz帯域を選択することを保証するものではありませんが、5GHz帯域を優先するのに役立ちます。
Thread
このセクションにあるトグルボタンを使用して、ネットワークのThread機能を有効または無効にすることができます。Threadは、スマートロック、サーモスタット、ドアベルなどのIoTデバイスで使用される低消費電力の接続プロトコルです。ネットワーク上のThreadが有効なデバイスの特定方法や、Threadに関する詳細情報は、「Threadとは何ですか?」をご確認ください。
WPA3
WPA3機能を使用すると、WPA3の強化された暗号化と接続機能を利用することで、ネットワークのパスワードセキュリティプロトコルを最新かつ可能な限り安全にすることができます。この機能は、古いデバイスをサポートしながら、新しいプロトコルを使用して有能なデバイスが接続できるようにすることを意図していますが、接続の問題が続く場合は、WPA3を無効にして互換性をさらに高めることができます。WPA3の詳細情報は、「WPA3とは何ですか?」をご確認ください。
インテグレーション
ネットワーク設定ページの最後は[インテグレーション]です。ここには、サードパーティのハードウェアと同期して動作するように設計された機能が含まれており、統合されていない設定と比較して機能性が向上しています。
Apple Homekitセキュアルーター
eeroハードウェアの特定タイプは、Apple HomeKitセキュアルーター機能をサポートしており、eeroアプリの機能を使用してHomeKit対応のIoTデバイスと一緒にセットアップできます。また、この機能を使用して既存のHomeKit機能にアクセスしたり、HomeKit対応デバイスをネットワークに追加したりして、プロトコルを最大限に活用することもできます。Apple Homekitとお客様のネットワークでこれを使用する方法の詳細に関しては、「eeroネットワークでHomeKitを使う方法を教えてください」をご確認ください。
Amazonコネクテッドホーム
Amazonコネクテッドホーム機能を使用すれば、パスワードを手動で入力せずに、特定のデバイスを自動的にネットワークに接続したり、Alexaを介して音声でこれらのデバイスを簡単にコントロールできるようになります。す。ここでは、必要に応じてこの機能を有効または無効にしたり、機能の個別オプションを設定したりすることができます。Amazonコネクテッドホームに関する詳細は、「Amazonコネクテッドホーム」をご確認ください。